
30年以上の展示会経験から学んだこと
30年以上にわたり展示会業界に携わる中で、私たちは数多くのプロジェクトに参加し、さまざまな企業と仕事をしてきました。その経験を通じて、効果的な展示会ブースは、デザインの美しさだけで決まるものではなく、企業の準備やメッセージの伝え方、来場者とのコミュニケーションも重要であることを学びました。
経験を築いてきた歩み

展示会への挑戦
日本で初めて展示会プロジェクトに携わり、私たちの 歩みが始まりました。デザイン、装飾、施工を通じて、 展示会という仕事を実際の現場から少しずつ学んで いきました。
一つひとつのプロジェクトが新たな経験となり、その 後の成長を支える基盤となりました。
海外のお客様との仕事
海外のお客様との仕事を通じて、新たな要求やさま ざまな考え方に触れる機会が増えました。そして、企 業ごとにブランドの伝え方が異なることを、少しずつ 実感するようになりました。
こうした経験は、デザインや展示空間に対する私たち の視野を広げ、一つひとつのプロジェクトに向き合う 姿勢を形づくっていきました。
展示会の経験を積み重ねる
展示会プロジェクトの数が増える中で、ブースデザイン、施工 、制作に関する知識と経験をさらに積み重ねていきました。
デザインの視野を広げる
中国・無錫にデザインオフィスを開設し、海外での活 動を広げました。また、さまざまな業種のプロジェクト を通じて、展示会事業をさらに発展させ、経験を積み 重ねていきました。
ベトナムでの新たな一歩
ベトナム・ホアビンに工場を開設し、拡大する展示 会事業を支える生産拠点を構築しました。
ハノイオフィスの開設
ハノイオフィスを開設し、ベトナムでの活動におけ る新たな段階へと進みました。日本での展示会プ ロジェクトへのサポートを続けながら、チームはデ ザインにとどまらず、展示会プロジェクト全体への 理解と対応力を少しずつ広げ、日本、ベトナム、そし てその他の海外市場での展示会サポート力を高め ていきました。
ベト ナムでの展示会サポートを拡大
ベトナムでチームが成長する中、ハノイオフィスを新 しい場所へ移転し、新たなメンバーを迎えました。若 いメンバーが加わることで、仕事に新しいエネルギ ーと視点が生まれています。
現在、私たちは日本でのプロジェクトを通じて培って きた経験と、ベトナムでのデザイン、施工、現場での 直接的なサポート力を組み合わせています。
経験が私たちの基盤をつくり、新しい世代がこれか ら前へ進むための視点をもたらします。
展示会デザインから学んだこと
1. 美しいブース=効果的なブースとは限らない
一見して強い印象を与えるブースであっても、それだけで企業の目的を十分に支えられているとは限りません。
私たちはこれまで多くのプロジェクトを経験する中で、デザインはまず「展示会で何を実現したいのか」という問いから 始めるべきだと考えるようになりました。
ビジネスパートナーとの出会いを目的とする場合、空間の構成は、ブランドの認知度向上を重視する場合とは異なりま す。製品を実際に体験してもらう必要がある場合も、主に商談を目的としたブースとは異なる空間設計が求められます。
だからこそ私たちは、効果的なブースとは、単に見た目が美しいだけではなく、企業の目的をどれだけ支えられているか によって評価されるものだと考えています。
2. 複雑さよりも、シンプルさを。
展示会の環境では、来場者がブランドを目にし、認識するまでに与えられる時間は、ほんの数秒しかありません。そのため、ブー スに多くの情報を詰め込みすぎると、かえって伝えたいメッセージが分かりにくくなることがあります。
私たちは長年の経験を通じて、シンプルにすることは、単に「減らす」ことではないと学びました。本当に必要なものを見極める ことが、シンプルさにつながります。
来場者に最初に見てもらうべきメッセージは何か。
どの製品を優先して見せるべきか。
どの要素が価値を生み、どの要素が空間を複雑にしているのか。
必要のないものをそぎ落とすことで、本当に伝えたいことが、より明確になります。
これが、私たちが大切にしているデザインの考え方です。
Simplify to Refine - 不要なものをそぎ落とし、大切なものをより際立たせる。

3. デザインは人から始まる
展示会ブースは、ただ「見る」ためのものではありません。実際に「使われる」空間です。
来場者はどのようにブースに近づくのか。どこで足を止めるのか。何がきっかけでブースに入るのか。そして、どこで製品を見た り、体験したり、スタッフと会話したりするのか。
一方で、企業のスタッフも展示会期間中、毎日その空間を使うことになります。来場者を迎え、製品を紹介し、パートナーと商談を 行い、日々の業務を進めるための場所が必要です。
だからこそ、私たちはブースをデザインする際、デザイナーの視点だけで空間を見るのではなく、実際にその空間を使う人の視 点から考えるようにしています。
良いデザインとは、図面上で美しく見えるだけではありません。ブランド、スタッフ、そして来場者のすべてにとって、自然で心地 よい体験を生み出す空間であるべきだと考えています。
4. 企業ごとに、それぞれのアプローチを
さまざまな業界の企業と長年にわたって仕事をする中で、すべての展示会ブースに当てはまる一つの決まった答えはないと考え るようになりました。
企業ごとに、ブランド、製品、ターゲットとなるお客様、そして展示会への出展目的が異なります。
より多くの来場者を引き込むために、開放的な空間を必要とする企業もあります。パートナーとの商談を重視し、ミーティングスペ ースを優先する企業もあります。また、製品の紹介や実際に体験できるスペースに、より多くの面積を必要とする企業もあります。
だからこそ、私たちは既存のデザインテンプレートからプロジェクトを始めることはありません。
まずは耳を傾けることから始めます。ブランド、製品、ターゲット、そして出展目的を理解した上で、それぞれの企業に合った空間を 設計していきます。
私たちにとって、一つひとつの展示会ブースが、それぞれ異なる課題なのです。


30年以上にわたり展示会の仕事に携わる中で、私たちは、展示会における経験とは、すべてのプロジェクトに当てはめられる決ま った公式を持つことではないと考えるようになりました。 むしろ経験とは、いつシンプルにするべきか、いつアプローチを変えるべ きか、そしていつ基本的な問いに立ち返るべきかを知ることです。
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目的を理解する。
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人の声に耳を傾ける。
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必要のないものをそぎ落とす。
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そして、それぞれの企業にふさわしい空間をつくる。
これらは、私たちが今も一つひとつのプロジェクトに大切にしている考え方です。 日本、ベトナム、そしてこれから広がるさまざまな 市場で、私たちはこの原則を大切にしていきます。


